今回、SUGOにいって、岡山国際にいってと・・・
忙しい日程となってしまい、落ち着いて、HDX協会の方とお話をすることができなかったのですが、
今まで、色々考えていたことを、SUGO戦の出来事をきっかけに、書いてみます。

J TRICとして、HDXに対して、考えることがある。

昨年までは、エントリーフィーは無かったHDXだった上、エンジンも誰が何番を使用するということは、

事務局が決めていたので、不正があったかもしれないし、無かったかもしれない。

とても、あいまい。エンジンは、一回各ショップやエントラントの手元に入る。

な~な~でも、練習走行が無くても、ハンドカートに乗ったことがない人が出場しても、

練習やレース経験が浅くて、モータースポーツとしての感覚があまりにもかけ離れている人がいても、

モータースポーツであるにもかかわらず、ま~いいかで終わってしまう事も正直あった。


しかし、今年は、違う。HDXライセンスを発行している。

エンジンも、参加者の前でM4やオープンマスターズと同様、前日抽選となっている。

車検もある。&エントリーフィーもある。

参加選手はそれだけ真剣だ。だから、こそ、言いたいと思う部分も多くなる。

接触・・・追突・・・に関して。未然に防げる状況であるものもきっとある。

レースアクシデントですむのか?

確かに、レース、そして、モータースポーツ。

しかし、練習走行もままならないHDXである以上、その言葉だけですごすには、

少しずさんかもしれない。そんな気になる。

まず、選手の気持ちの問題。

前提とされることは、接触はいけないという気持ち。

マシンにトラブルが事前に分かっているなら、危険を回避する為にリタイヤするという気持ち。

そういう気持ちが個々にあるのか。

レースなら当たり前のことである。
接触したら、順位を落とす、もちろん事故にもつながる。
マシンにトラブルが事前に分かったなら、分かっていてコースに出るのも問題だ。

チームメンバーが、他の車体に当ててしまった時は、スタッフから、またはドライバー同士からその選手は怒られる。&本人に、相手の方にも謝りに行ってもらう。どんな状況でも、当ててはいけないという気持ちを持ってもらいたいからだ。もちろん、自分から、一声かけに行く選手がほとんどだが。

当てられた場合は?相手側が一声かけてくれれば、選手も収まるのかもしれない。誰でも、ありえることだから。でも、何も言ってきてもらえない場合、やはり問題視される。


当てて当たり前なのか?当てたもの勝ちなのか?注意も無いのか?


抗議は、取り上げられないのか?


今回のレースがそうじゃないか?

実際、過去にもよけきれない追突や接触が数多くあった。大きな事故に結びついていないだけだ。

皆それなりにうまいのかもしれない。

しかし、表立って抗議をだすことはなかった。

だから、当てられた選手には、そのポジションにいるのが悪いんだよ。よけられなかったの?
後ろに下がってもいいからそれを回避して、前に行けばいいんじゃないの?もっとスキルアップをしようなどと話している。

でも、それを言ってしまうと、よける限界があるし、当てたもの勝ちになってしまう気にもなる。

本来あってはいけないことだが、しかし、そうなってしまった以上、走行している選手間での言葉はたくさんある。

沢山あるのは、どのレースでもいっしょだが、今まで、それを良くする為に、表立って抗議する選手がいなかった。


今回のSUGO戦の接触というよりは、追突について、実際、選手サイドからの抗議を事務局に持っていった。

しかし、聞き入れてもらえていなかったように思える。

あとで、事情聴取のような話もあったが、結局両者を呼んでの確認もなかったらしい。


その為、後日になるが、HDXをタワーから見守っている理事の一人に尋ねてみた。


 まず、オフィシャルから、注意罰則とあがってこない限りは、注意はできない。

もちろんペナルティーを取る事もできない。

ジャンプアップのように明らかに、規定違反をしているものは、誰が見ても分かるものだ。

接触に関しては、オフィシャル会からあがってこない限りは、とらない。

ちゃんと、オフィシャルも見ているし、モニターやビデオでも見ている。

選手からの言葉に、一人ひとり呼んで、現状確認と指導はできない。

とのことだった。



確かにそうだ。それに、オフィシャルも何かあってはいけないからこそ、よく見ている。

そして、モニターやビデオも見ている。

でもモニターもビデオもどのくらいの大きさで見ているのか・・・
カートの車体は小さく、大きくコースアウトをしない限りは、ポストが高い位置からの、
確認は難しいかもしれない。そうに、思う部分も実はある。

では、事実、追突によるカウル破損もあるわけだからどのようにしたら良いか?
悩んでしまい、また問いかけてしまった。

 スーパーカートではありえない。あんなにガチャガチャやりあう必要のない、
ロードコースでのレースだ。後ろに下がっても、車体のセットさえあっていれば、
前に行くことができる。エンジンの個体差はあるけれど、ガチャガチャやっていること自体
おかしいことだ。何があるかわからないから、競技長を降りたい位だよ。


確かにそうだ。ただ、腕だけの問題ではないとは思うが、エンジンの個体差はあるにせよ、
当てたら順位を落とす上に、走行が不可能な状況になりえる。
でも、現実、接触はある。レースだから、あるといえばそこまでだが、
やはり気持ちの問題がかなり大きいのではないか。
何の為のHDXライセンスなんだろうか。

練習やレースなれしていない選手も多いのだから、エントラントとしては、

抗議があった場合には、現状の確認や状況を聞いてもらった上で、お互いへの注意をしてもらいたい。

現状を見ているわけではないから、注意も指導もできないという言う事も確かだが・・・。

HDX事務局として、記録として残す事も必要ではないかと感じる。 


そんな、気にもなる。

オフィシャル会からあがってくるものは、かなり大きな危険のあるものか、
または計測に反する事項ではないかと思う。

それでは、遅くはないか。


やはり、練習会やきちんとしたライセンス講習会をするべきではないのか、

せめて、事前練習ができるといいのではないのか。 

HDAでは、ライセンス講習会や、練習会を時折している。
だから、そんな話もしてみた。

カートコースでやっても意味がない。あんなにぶつけあう、カートコースのレースや練習では、意

味がない。

言っている事も確かに分かる。

カートコースは狭い、だからこそ、一瞬を狙って、抜きに行く。頭を出し切っていなくても出ているのにかぶせられた、という言葉も聞く。

でも、それは、実際に抜ききっていないから、かぶせて来るんだよ。という選手への説明も良く聞かれる。こういった部分のことを言っているのかもしれない。ロードコースでは、そこまでの接近戦は必要ない。でも、こういった事も練習のうちではないか?

当てずに抜く、抜けない場合は、下がる。

だから、どこでの練習でも関係ないように思うが・・・。

レースに臨む姿勢と気持ち。その部分がうまく伝わらない。

統制する、中枢部分に臨むことではないのかもしれないが、参加者からしか見えない現状を、どこに持っていけばいいのだろう。

今のままでは、無法地帯になりかねないような気もする。

多くの選手が、レース内容だけではなく、感じていることは沢山あると思う。

もっと気持ちよくまた、レースとして、参加したいと感じる部分もあるのではないか。

うまく伝えられないが、それでも、HDXを皆でよいものにしたいと思う気持ちは、沢山ある。

良くしていきたい。

個人への対象ではなく、いちエントラントしては、どうにもならない部分を
一般のカートレースの様に、競技長や審査委員長または、事務局などで、
見ていないから、何もいえないのではなく、聞くという部分を持ってもらえると・・・
そんな気がする。